16.ヴィシャーカ

天秤座20°00~蠍座03°20

 

〔体〕:腕、乳房

〔キーワード〕:交流と目的

〔シンボル〕:粘土の車輪、葉で飾られた勝利への道

〔支配神〕:インドラグニ(2つの神がペアになったもの。一つは神々の長・インドラ、もう一つは火を神格化した神・アグニ)

〔支配星〕:木星

〔使命〕:ダルマ

〔ヨニ〕:虎

〔グナ〕:ラジャス

 

ヴァラーミヒラによると、「月がヴィシャーカにある人は、他人の幸運に嫉妬し、ケチで、明るい容姿。風変わりな物言い。お金を稼ぐ技術を持つ。他人と言い争う傾向がある。」

 

〔性格〕

「交流のなかで自己の目的を追求」していくことが、ビシャーカーでのテーマになる。ここでは、自己よりも、目的に関心がうつる。交流自体よりも、交流による何らかの目的を達成することの方が目的になる。

シンボルと支配神の両方とも、成功、勝利、集中した力を示す。ヴィシャーカは征服者で、敵を打ち負かすことに執着する。「目的」はこのナクシャトラの主要な意味を形作るが、その追求の仕方は、非常にストレートで、自分の信念や目的の達成のためには、常識とか倫理にとらわれず、手段を選ばないこともある。

ヴィシャーカの人は(良かれ悪かれ、その価値に従い)独裁者になるかもしれない。そのような人々は発展することや、その自らのドグマについて論理的な確証を求め、その自分が選んだものの中へと深く追求する。

 

ラグナか月がヴィシャーカに入ると、しばしば、深遠な勇気・度胸を持ち、そのゴールに向かって、猛烈に努力・奮闘する能力を持つ。しかしながら、邪魔者・障害がゴールへの達を妨げると、その勇気は大きな不満や怒りに形を変えることとなる。

ヴィシャーカの固い決意は、その野心が原動力となる。その極端な野心は広げすぎることにより、その人生において、自分の興味の追求以外、時間がほとんどないほどエゴイスティックなものとなる。また、その野心の対象を広げすぎて、一つ一つは希薄になる傾向もあり。

 

ヴィシャーカは親密な社会的な係わり合い、とりわけ友人に対し、欠如している場合がある。真の親しみがないため、人を目的の手段として扱う傾向がある。それゆえ、ヴィシャーカの人は、他人の力・権力について知ろうとし、実際、熟知することとなる。天秤座側に位置している場合は、人当たりは一般的に良く、適切に自己を抑制することができる。しかし、それは、すべて目的のためであり、真に相手のことを考えての優しさではないかもしれない。その意味では偽善的で自己中心的であるかもしれないが、目的に対しては真摯であるともいえる。蠍座側では多少の喧嘩っぱやさもあり、言い争いも多くなる(月は減衰)。

彼らは、彼らの見つけたものを積極的にプレゼント(見せびらかす?渡す?自慢?)する傾向があり、そのため、聞いている人たちを遠ざけることもある。

 

 

〔職業〕

目的のためには、手段を選ばなくていい場合には、特に力を発揮することができる。

多彩な才能を持つ。

イディオロギーやドグマに嵌っている人、政治関連 文学・文芸、

独裁者、リーダー、征服者、独立自営業、小店主、営業

 

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