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アシュタカヴァルガの応用編、その②です。

今日も、主に『Ashtakvarga Thumb Rules by Late C.S.Patel』 という小テキストからです。

一応、文面通りに訳していますが、使えそうなものと、使えなさそうなものが混じっています。そのあたりを自分で判断して使ってみてください。

 

〔寿命〕

もし、12室支配星が土星を主星とするラグナ(山羊座、水瓶座)に入り、ラグナロード(土星)と8Lが弱かったら、その人は総合アシュタカヴァルガにおけるアセンダントの点数と同じ年齢までしか生きられないでしょう。

 

〔寿命の決定〕

寿命の長さを決定するためには、総合アシュタカヴァルガが重要となってきます。
ラグナと8室の点数を比較します。また、月の星座と月の星座から8室目の点数を比較します。
ラグナや月の星座の方が、8室や月から8室目より大きい値だったら、その人は長生きします。
もし、ラグナ(or月ラグナ)が8室(or月から8室)と同じ点数だったら、その人は平均的な寿命でしょう。
逆に、ラグナや月の星座の方が、8室や月から8室目より小さい値だったら、その人は短命でしょう。

 

〔豊かさ〕

もし、ラグナロードが4室に入り、4室支配星がラグナに入っていて(=星座交換)、さらに、その両方のハウスの点数が33以上だったら、その人は非常に裕福になり、王のような地位に昇るでしょう。

 

〔収入〕

もし、ラグナと11室が30点以上あり、同じ点数だったら、その点数と同じ年齢の時に、王・政府から、多くの収入を得るでしょう。
もし、1室、4室、11室の点数が30以上あるならば、その人は40以後に人に命令する地位に就き、また多くのお金を稼ぐでしょう。

アセンダントから見て、4室から9室までの6ハウスがすべて25から30点の間であったら、、その人は28歳以後のどこかで、王の富と同等の裕福さを得るでしょう。

もし、木星が4室で高揚し、そのハウスの点数が40点以上あり、太陽がラグナである牡羊座にあり、月が山羊座にあるなら、その人は王のような人物になるでしょう。

もし、ラグナが40点以上あり、木星が射手座にあり、金星が魚座にあり、火星が高揚し、土星が水瓶座にあるなら、その人は桁違いに裕福になり、王の中の王になるでしょう。

もし、アセンダントと9室と10室と11室がそれぞれ30点以上あるならば、その人は生涯を通じて王のように幸福であるか、または、王のような力と裕福さを得るでしょう。

 

〔大臣〕

もし、ラグナ、月の星座、10室、11室が30点以上であり、アセンダントに木星のアスペクトがあったら、その人は大臣か州知事になるでしょう。

 

〔リーダー〕

もし、ラグナが30点あり、主要な惑星が9室や10室にあるならば、その人は楽しく快適な生活を楽しむことができます。また、アセンダントが35点であるならば、その人は家族の中のリーダーになるでしょう。

 

〔車の所有〕

もし、4室が30点以上であり、吉星との絡み(在住・アスペクト)があるのならば、その人は車を所有するでしょう。

もし、ラグナロードが4室にあり、アシュタカヴァルガノ点数が30点以上あるならば、その人はなんの問題もなく幸福になるでしょう。

どのハウスでも、ヴァルゴッタマの惑星が、30点以上のハウスに在住している時、その人は大きな家を持ち、幸福になるでしょう。

 

〔困難と悪霊〕

もし、月が弱く、月の星座の支配星が25点以下のハウスに在住しており、かつ土星にアスペクトされている(=新月で土星にアスペクトされている)なら、その人は悪霊に悩まされるでしょう。

 

〔上昇(好転)と下降(低迷)〕

ホロスコープのハウスの点数の中で、最小の点数のハウスの次に、最大の点数のハウスがある時、その人は突然幸運が舞い込み、人生が大きく好転するでしょう。
逆に、最大の点数のハウスの次に、最小の点数のハウスがある時、その人は突然不幸が舞い込み、運勢は下降するでしょう。

 

〔12星座における情報〕

12星座を3つのパートに分けます。(各パートは4つの星座を含みます。)
リシや聖者によってもたらされた数多くの分割法があります。
いくつかを以下に紹介します。

1.「牡羊座から蟹座」、「獅子座から蠍座」、「射手座から魚座」
2.「牡羊座から蟹座」、「獅子座から蠍座」、「射手座から魚座」のそれぞれの合計から、8室と12室の点数を引いたもの
3.「魚座から双子座」、「蟹座から天秤座」、「蠍座から水瓶座」
4.「アセンダントから4室」、「5室から8室」、「9室から12室」
5.「12室から3室」、「4室から7室」、「8室から11室」
6.「ケンドラ(1,4,7,10室)」、「パナファラ(2,5,8,11室)」、「アポクリマ(3,6,9,12室)」

いろいろな分割法がありますが、」以下のようなことが言われています。

  • 最初のグループが最も点が高い場合は、人生の最初の1/3が幸せな期間
  • 2番目のグループが最も点が高い場合は、人生の中間の1/3が幸せな期間
  • 3番目のグループが最も点が高い場合は、人生の最後の1/3が幸せな期間
  • 3つのグループがほぼ同じ点数だったら、人生を通じて幸福でしょう。

また、それぞれのグループ内のハウスに吉星が入っている場合は、それに対応した期間が幸福になります。
逆に、それぞれのグループ内のハウスに凶星が入っている場合は、それに対応した期間が苦しい時期になります。
吉星と凶星の両方を含む場合は、ミックスした時期になるでしょう。

 

〔カーハル・ヨガ(Kaahal yoga)〕

もし、3番目のグループが2番目のグループより大きく、また、2番目のグループが1番目のグループより大きかったら(←すなわち1番目<2番目<3番目)、カーハル・ヨガが有効になります。
このヨガは、年齢が進むにつれ、だんだんと良くなって行き、幸福で豊かな人生へと導かれます。

 

〔ムダル・ヨガ(Mudal yoga)〕

もし、2番目のグループが1番目と3番目のグループより大きい場合、ムーダル・ヨガが有効になります。このヨガの結果として、この人は音楽を好み、才気のある特質を持っています。この人は人生の中盤において、幸福で裕福になるでしょう。

 

〔ダマル・ヨガ(Dhamar Yoga)〕

もし、2つ目のグループが、1番目、3番目より小さかったら、ダマル・ヨガが有効になります。
このヨガの結果として、この人は、人生の最後の1/3の期間で幸福になるでしょう。

 

〔ベリー・ヨガ(Bheri Yoga)〕

もし、3つのグループが、ほぼ同じ点数だったら、人生を通じて幸福であり、困難は少ないでしょう。

 

〔惑星のトランジット〕

もし、ホロスコープにおける、28点以上のハウスに惑星がトランジットしてきた時は、その人は幸運な結果を得るでしょう。(←幸運度は点数の大きさに比例する)
逆に、28点以下のハウスに惑星がトランジットしてきた時は、悪い結果を得ることになるでしょう。
これらの吉凶の度合いは、そのハウスの点数に比例します。

もし、点数の大きなハウスに、多数の星がトランジットしてきたら、その期間に始まった仕事は成功するでしょう。
太陽が大きな点数のハウスにトランジットしてきたら、その月は、また月の通過によっても同様ですが、その期間に重要な仕事が始まったら、その仕事は妨害・困難無しに成功し、良い結果が得られるでしょう。

 

〔良い結果・悪い結果が得られるタイミングについて〕

アセンダントから土星までの点数を合計し(←※どちらもその在住しているハウスは足す)、この結果の値に7を掛け、さらにその値を27で割ります。そうしたら、その商(=答えの数)と余りを記しておきます。
その余りの値の分だけ、アシュヴィニーから数えます。そのナクシャトラを凶星が通過する時に、その人は大きな病気になります。また、もし、その人の5室、または9室に凶星があったら、深刻な問題のある病気になります。
また、商の数字の年齢の時期にも同じことが言えるでしょう。
上記の場合、土星のあるハウスから、アセンダントまでで計算すべきです。

また、上記と同様の計算を、月や木星、金星、水星等の他の吉星について行います。
そのあまりの数や商の数字のナクシャトラを吉星が通過するときに、その人はお金や幸福を得るでしょう。

 

〔成功する時期〕

総合アシュタカヴァルガを比較して、最も高い点数のハウスを探します。
同様に、最も低い点数のハウスも探します。

1室を1才とし、2室を2才、3室を3才・・・12室を12才とします。また再び1室を13才として、一つのハウスを1年として繰り返します。(←すなわち、例えばアセンダントは、1、13、25、37、49、61才・・・に対応します)
点数の高いハウスの年齢の時に良いことがあり、点数の低い時期に悪いことがあります。

この方法では、非常に簡単で、即座に結果が得られます。

 

〔動的な使用法〕

ヴィムショッタリーダシャーのダシャナータ(=ダシャーロード:ダシャー支配星)を1室と見て、アシュタカヴァルガを見ます。
ケンドラ(特に10室や1室)やトリコーナの点数が高い時、幸運な時期になるでしょう。
逆に、ケンドラやトリコーナの点数が低く、ドシュタナの点数が高い時には、困難の多い時期になるでしょう。

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